佐々木「今度、洗いっこしようか?」キョン「は?」
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3:名無しNIPPER[sage saga]
2020/07/26(日) 20:54:30.35 ID:I1wck53cO
「さて、話を戻すが、要するに人外の視点で物事を考えることが出来れば、人間原理は覆せるかも知れないということだね」
「草か犬にでもなるつもりか?」
「たしかに僕は、観葉植物みたいに静かで犬のように本能に従順な生き方には憧れるが、性格的にそれを真似ることは不可能だろう」
たしかに目鼻立ちの整っている佐々木は黙っていれば観葉植物のように見るものに対して癒しや潤いを与える存在になれるやも知れんが、口を開けば薀蓄が飛び出し、また根本的にどうしようもなく皮肉屋なので犬のような従順さは持ち合わせていない。
ふと、邪な想像をしてみる。
首輪をつけて、従順な佐々木の姿を。
ご褒美のエサが欲しくて、待てと言えば素直に黙って観葉植物化する佐々木は魅力的だ。
「こら。何を想像しているんだ、キョン」
「俺にとって都合の良い光景だ」
「それは恐らく、僕にとっては不本意極まりなくて、大層不都合なものなのだろうね」
やれやれと呆れる佐々木が、言外に告げる。
同じ人間だとしても何が都合良いのかはそれぞれ異なるということを。やはり皮肉屋だ。
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