花丸「私の天使」
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61:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 21:56:43.24 ID:qe4+sBJv0
ふと、近くの茂みでかさりと音が鳴る。

「花丸!」

音の正体はヨハネが一番会いたかった人だった、が──。

様子がおかしい。花丸の目は泣き腫らしたように真っ赤で、嗚咽は今も止まっていない。

「いったいどうしたの──」

昨日見た、花丸の家を中心に自分が起こした惨状が脳裏をよぎる。

私が花丸の周りの生命力を奪い去った、あの事件が。

とても嫌な予感がした。

「死んじゃった……。」

嗚咽を必死に抑えながら、絞り出すように花丸は答えた。

「おばあちゃんが……死んじゃった。」


嫌な予感は的中した──。



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