花丸「私の天使」
1- 20
56:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 21:49:31.83 ID:qe4+sBJv0
今日の不思議な現象を理解できずに考え込むヨハネの遥か頭上、徐々に高度を下げ始めた太陽を掠めるように何かが飛んだ。

それはゆっくりとヨハネの前に降り立つ。

「ごきげんよう、ヨハネ。」

目の前にいたのは、マリーだった。

「連絡も寄こさずに、いきなり訪ねてくるなんて珍しいわね。」

突然の来訪者に驚くヨハネにマリーはつかつか歩み寄る。

「そうね。それより──」

「日々、人間の女の子と戯れる気分はどう?」

「え……」

思わぬ発言にヨハネは目を見開く。

「今、なんて……」

明らかに動揺の色を隠せないヨハネと同様に、マリーの目の奥の方も何かが揺らめいているかのようだ。

「言った通りよ、ヨハネ。たまに遊びに来た時に、やけにこのあたりで人間の匂いがすると思ってたの。」

淡々とマリーは続ける。

「それで今日の昼間、こっそりと上空から覗いていたのよ。すると、あなたが女の子と一緒にいる姿を見かけたってわけ。まったく、あなたがあんな質問したときに勘付いておくべきだったわ。」



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
74Res/68.45 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice