52:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 21:46:22.24 ID:qe4+sBJv0
「ヨハネ……ちゃん……?なんだか怖い顔してるずら……?」
「ほぇ?ああ、ごめんなさい。ちょっと考え事してて。」
「もう!さっきからマルが沢山お話してるのに!」
目の前の花丸の柔らかそうなほっぺが、風船のように膨らむ。
「ごめんごめんって。それにしても、さっきぶっ倒れたのが嘘ってくらい元気そうね。」
「えへへ、なんだかヨハネちゃんになでなでされたら、元気がわいてくるずら。」
「まるでヨハネちゃんが魔法使いみたいだね!」
「何言ってるの。」
頭を悩ませている自分とは対照的な、花丸の呑気な返事に思わず笑みがこぼれる。
──今はただ、この子と一緒に過ごしていたい。
それだけでいい。ただ、この子とずっと一緒にいたいの。
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