花丸「私の天使」
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33:名無しNIPPER[saga]
2020/07/12(日) 21:29:31.20 ID:qe4+sBJv0
「なんだか眠くなってきた……」

しばらく経った頃、花丸の茎を編む手が徐々に覚束なくなり、舟を漕ぐように頭を傾けだすと、ぽすりとヨハネの膝の上に落ちる。

すぅすぅと規則正しい寝息を立てながら眠る花丸の頭を撫でながら、ヨハネの口元は自然と綻ぶ。

「寝顔も可愛いじゃない。」

製作途中だった花の冠を丁寧な手付きで結わえ、それを花丸の頭に優しく被せてあげる。

完成した自分の冠と交互に眺めると、満足げな顔をして睡魔に身を任せ、ヨハネもゆっくりと眠りにつく。

遠くの教会から、そよ風に乗って鐘の音が聴こえてきた。



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