貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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439: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/07(日) 22:13:41.63 ID:GsSMg3i50


ほむら「世界を繰り返した末、貴方は見事にクリアした。でもこれは現実じゃないからもうお別れしないといけないの」

ほむら「いくらまどかから奪った力でも現実は仮想の世界ほど都合よく造り替えられない」

ほむら「特に私自身はね。自分の記憶までいじるとろくなことにならないのは決まってるし、思い知ったばかりだもの」

貴方「じゃあ……俺はなんだったんだ? なんで俺が主人公なんだよ」

ほむら「貴方、自分の過去をどこまで思い出せる?」

貴方「自分の過去?」


 今から遡っていって、契約した時のこと……今学期のはじめ……みんなとの出会い……家族との思い出。

 今まで気づかなかったのが不思議なくらい、近くの記憶ですらぼんやりとしていた。幼少期なんて完全に思い出せないことに気づく。


ほむら「その世界には『矛盾』を気づかせないために多くのことに制限がかかっている。貴方が自分を考えることも、その一つよ」

ほむら「与えられた設定と、普通の人間であること……それ以外に貴方の個性はないわ」

ほむら「貴方は本来『誰でもない』、けれど私たちの近くにいた『誰か』である存在。つまり、本来私たちとは深く関わることはない人だったのよ」

貴方「……」


 ずっと自分を普通の人だと思ってた。語ることがないくらいには平凡な家庭、過去……。

 でも違う。なにも無いから語れないだけだったんだ。


ほむら「もう言葉も出ない?」

ほむら「貴方にもお仲間にもこれ以上出来ることはないわ。その世界でいくら足掻いたところでゲームは現実に干渉できないもの」

ほむら「じゃあ……名残惜しいけれど、さようなら。世界」




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