貴方「僕がヒロインを攻略するまどか☆マギカ…オカルト?」マミ「それは終わったわ」
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440: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2021/03/07(日) 23:01:46.04 ID:GsSMg3i50


 この世界のことを理解したからだろうか……。

 リセットでなくなったはずのみんなとの思い出……、この世界であったことを全部思い出した。


 暁美さんと作るはずの未来――さやかと考えた未来――巴さんと支え合う未来――

 ――仁美と約束した未来――鹿目さんと進級する未来――佐倉さんと誓い合った未来――


 それらは全部叶わないのか。やっと希望を持てたって人もいるのに。


 暁美さんとは険悪になったこともあった。でも、最後は仲良くなれた。

 最初に会った暁美さん。まだ気の弱い少女だった頃の彼女とだって仲良くなれた。

 そしてそれは…………



 紛れもなく目の前の暁美さんの『一部』でもあるはずだった。



貴方「暁美さん。暁美さんにも俺が与えられたものはあるはずだよ」

貴方「最初の『攻略』では何に頼らなくとも堂々と振舞える自信を……」

貴方「最後の攻略の時は、色んなものを失いすぎてて何をというのも難しいけど……心の支えにはなれたと思う」

ほむら「……ゲームの話だわ。本当の私じゃない」

貴方「でも、分身なんでしょ。そっちからしたら所詮現実じゃないのかもしれないけど……」


 俺の知る世界にいた暁美さんは分身なのだから。記憶と経験の差があれど、内面は同じはずだ。


貴方「暁美さんはみんなの救われるところが見たかったんだよな。その中には暁美さん自身も本当は含まれてたんじゃない?」

貴方「じゃなかったら、俺みたいなどこの誰かもわからないヤツじゃなくて自分の分身を主人公にすればよかったんだ」

ほむら「何を今更……私には無理よ。私には誰かを救うことなんてできない。できなかったからこうなったの!」

貴方「それは、この世界にはなかった『絶望』に邪魔されたからじゃなかった? 俺だってそんな事情があったらこうはいかないよ」

ほむら「それがなくたって……。私を見てきたならわかるでしょう」

貴方「なら、暁美さんはずっと誰かに助けてもらうことを望んでたんだよ。……本当に辛い時、助けてあげられなくてごめんな」

ほむら「何故謝るの……?」

貴方「だって、俺は『誰でもないけど近くにいた誰か』……なんだろ?」

貴方「きっと現実でも今までも近くにはいたし、これからも近くにいるはずなんだ。今度こそ、きっと、現実でも助けるから」

ほむら「…………」




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