10:名無しNIPPER[sage]
2020/07/10(金) 22:42:39.54 ID:g8gQ+cZg0
果穂「……? プロデューサーさん。どうして、私の頭を撫でるんですか?」
P「ああ、いやさ。果穂が元気になってくれて良かったなって」
果穂「……はっ! そう言えば、いつの間にか、すっかり寂しさとか、どっか行ってました……! プロデューサーさんのおかげですっ!」
P「ははっ。俺のおかげじゃないさ。果穂の大好きな、ヒーローたちのおかげだよ」
果穂「そんな事ありませんっ! プロデューサーさんが、こういう風に私を楽しませてくれたからですっ!」
P「……うーん、そんな事はないと思うけどな」
果穂「そんな事ありますっ! だって、私にとって一番かっこよくて、一番大好きヒーローは、プロデューサーさんなんですからっ!」
P「……うん。そうか。ありがとう果穂。そこまで言われたら素直に受け取っておくよ」
P「それとな。果穂。一つだけお願いあるんだ。聞いてくれるか?」
果穂「はいっ! なんですか!?」
P「うん。今日の果穂みたいに、仕事で失敗したわけでも、友達と喧嘩した訳でもないのに、なんとなく寂しくて、悲しくて、不安で不安で仕方ない日は、多分、またやってくるんだ。俺にもたまに、そういう日もある」
果穂「……プロデューサーさんにも、ですか?」
P「ああ。俺だけじゃない。方クラのみんな。事務所のみんな。きっとはづきさんや社長、果穂のお父さんやお母さんにもお兄ちゃん。多分、世界中の人みんな、そういう日があるんだ」
果穂「……」
P「きっと、寂しさとか悲しさとかってさ……地球の破壊を目論む悪役とかより、ずっと強敵なんだ。だから、そういう奴らとは真面目に戦わなくていいってことを果穂には知っといて欲しいんだ」
果穂「……そうなんですか?」
P「ああ。果穂はすごく良い子で真面目だからさ。多分、自分が寂しくても悲しくても、それを一人で抱え込んじゃうと思うんだ。今日だって、俺に頼るのは良くないって思って、抱え込もうとしただろう?」
果穂「……はい」
P「そこは我慢しなくていいんだ。寂しかったら、悲しかったら、いつでも周りを頼るんだ。今日みたいに、ちょっとだけズルをしたり悪いことをしたりして、上手く逃げるのも大事な事なんだ」
16Res/18.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20