681: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/28(金) 01:38:57.70 ID:q2vbU3s6o
魔物ハンターも武器を振り回してはいるが、雑な攻撃が達人に当たることはない。
達人(急所が存在しないのか?)
達人(ならば、威力を上げてみよう)
達人は突如、身をかがめると、地面に手を付いて蹴り上げた。
ぐらつく魔物ハンター。
達人は続けざまに、一歩分の助走をつけ、右足で踏み切って回転。
その勢いのまま、顔面にかかとを叩きつける。
写真家「何あのアクロバットな技! 超カッコいい!」
開拓者「跳び蹴りと、回し蹴りと、かかと落としか?」
弟子「あの吹き飛び方だと、気功も使ってると思う」
開拓者「蹴り技の無い柔道と相撲以外の、砂漠の町で学んだすべての技術を融合させているのか」
騎士「他にもっといい蹴り方があんだろ」
弟子「あれは足の裏で蹴ってるんだ」
開拓者「ああ。足の裏は皮膚が厚い。高熱を気にせず攻撃ができる」
魔物ハンターの顔面が完全に陥没していた。
しかしそれでも倒れない。痛がる様子も見られない。
使者「これは一体どうなっているのか!?」
代理人「あれだけされて血が一滴も出てないのもおかしいな」
達人(この男、人外か……!)
覚悟を決め、達人は拳を握りしめ走る。
目がつぶれているはずの魔物ハンターは正確に達人へと武器を振るが、当然のように払いのけられた。
達人「覇ァッ!!」ゴウッ!
鍛え研ぎ澄まされた剛拳が、魔物ハンターの腹部を貫き、風穴を空けた。
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