680: ◆CpUz7d.S3o[saga]
2020/08/28(金) 01:36:56.59 ID:q2vbU3s6o
砂漠のカジノシティの宣伝映像は、富裕層をターゲットにしたラグジュアリーな施設とサービスの紹介だった。
ナレーション「私達の町が誇る屈強な武道家たちがあるゆる危険からゲストを守ります」
映像が終了。
使者「その武道家の頂点に君臨するのがこの男。達人だ!!」
使者「対するは、まるで魔物のような、おっと失礼。恐ろしい魔物を捕らえる男。魔物ハンター!!」
使者「一回戦ではありえない頑丈さを見せた魔物ハンターは、達人の拳にも耐えることができるのか!?」
審判「試合開始!」
合図とともに達人は距離を詰める。魔物ハンターも接近戦に応じるようだ。
写真家「変なパンチしてますね。調理器具が冷めてるかどうか確かめるときみたいにつっついてる」
騎士「正解だ。あの野郎の体は触れると火傷するくらい熱い」
開拓者「あの動き、図書の町のクイズ王に近いな」
弟子「ずっとツッコミたかったけど、なんでクイズ王が強いんだよ」
開拓者「戦闘に関連する本を大量に読み、その内容のすべてを会得しているらしい」
開拓者「そして優れた思考力で相手の先を読み、神経が集まっている部位や関節の隙間を早押しすることで、効率的に敵の戦力を削ぐ、と聞いた」
写真家「今、達人も同じことをしてるってことですか?」
開拓者「そうだな。他の町の格闘家の戦い方も勉強していたようだ」
達人は指の先で突く、いわゆる貫手で魔物ハンターの急所を破壊する。
触る時間が短く回数が少なければ、火傷の対策になると考えたのだ。
しかし幾度突こうとも、竹槍戦士が戦った際と同様に体表面がへこむだけ。
不細工な顔と体型がますます不細工になっていく。
689Res/504.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20