59: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:53:08.25 ID:4Jd3JNMn0
ねむ「・・・僕は、世界を原稿用紙に物語を綴りたい」
ねむ「だけど、今の僕はその世界を知らなさすぎる」
ねむ「本物の中華料理があんなにおいしいなんて知らなかった。世界にはあれほどにおいしい料理はどれほどあるんだろう・・・」
ねむ「セイウチがあんなにクジラにみたいに大きいなんて知らなかった。本物のクジラはどれほど大きいんだろう・・・」
ねむ「遊園地のアトラクションがあんなにスリルがあるなんて知らなかった。世界にはもっとスリルのある遊びどれほどあるんだろう・・・」
ねむ「神浜の中だけでも、住民たちの間で色んな意見の対立があるなんて知らなかった。世界の色んな国では同じような問題をどうやって解決しているんだろう・・・」
ねむ「僕は誰よりも多くの本を読んで、誰よりも世界の知識があるつもりでいたけれど・・・」
ねむ「僕が思った以上に世界は広いし、僕の知らないことが多い。この三日間でそれを思い知らされた。机に向かって椅子に座っている日々だけを過ごしていたら決して気が付けなかった」
ねむ「だから・・・僕はもっと世界が知りたい・・・。色んなことに感動したい・・・。そして誰にも迷惑をかけない優しい物語を、世界中に具現化させて、僕が世界中から認められたい・・・」
ねむ「できるかな・・・? こんな体になってしまった僕にでも・・・・」
いろは「ねむちゃん」スッ
ぎゅう
ねむ「んっ、むっ・・・」
いろは「大丈夫。きっとできる。今すぐは無理でも、小さなことからできることを一つ一つ見つけていこう。私と一緒に」ナデナデ
うい「勇気を持って踏み出そうっ。苦しみと喜びは背中合わせで、勇気はその橋渡しをしてくれるのっ! みんなと一緒ならこの世界はなんでもできるんだからっ!」
灯花「べ、別に・・・ねむのためとかじゃないけど・・・わたくし、下半身不随の人でも歩いたり泳いだりできるパワードスーツの研究でも始めちゃおーかなー?」
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