57: ◆LXjZXGUZxjdx[sage saga]
2020/07/05(日) 04:50:16.14 ID:4Jd3JNMn0
桜子「 |大丈夫だよ、ねむ。いつでも私がねむの足になるから。みんなで仲良く鬼ごっこやろう?| 」
ねむ「それはもう僕じゃなくて桜子じゃないか! 他人の足で鬼ごっこすることのなにが楽しいのっ?! 僕にみじめな思いをさせたいのっ?!」
桜子「 |そ、そんなつもりじゃ・・・| 」
十七夜「外野からすまないが、柊君は車椅子生活を悲観的に捉えすぎていないか? 世の中にはパラリンピックで金メダルを取る者もいれば、全身麻痺を抱えながら歴史に名を残す宇宙物理学者もいる」
十七夜「だから工夫をすれば柊君が望むような生活だってできるはず―――」
ねむ「そんな一部の成功例を出して なんでもかんでも できるはずだなんて、気軽に言わないでほしい! 車椅子生活がどれだけ大変か分かってるのっ?!」
十七夜「むっ・・・・」
ねむ「退院したらずっと行きたかった書店や図書館巡りも、車椅子だと全然できない・・・。移動は遅いし、狭いところには入れないし、段差は通れない、高いところにある本は取れない、他のお客さんに迷惑がかかる・・・・・・」
ねむ「桜子のサポートがあってもそれで全てが解決するわけじゃない・・・。昨日イルカと泳げなかったみたいに・・・」
ねむ「僕は自分の足で歩いているみんながうらやましくて仕方ない・・・!」
ねむ「車椅子生活を経験したこともない人間に僕の気持ちが分かる?! 分かないなら口出ししないでっ!」
十七夜「そ、そうだな・・・。失言だった、謝罪しよう・・・。だがな・・・」
ねむ「せっかく病院から出られたのに・・・僕の世界は狭いまま・・・。病室でずっと思い描いていた夢は潰えたまま・・・。僕だけ取り残されて、こんなの、悔しくて仕方がない・・・!」
十七夜「むぅ・・・・」
灯花「・・・・・」
うい「ねむちゃん・・・」
いろは「・・・・・・」
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