41:名無しNIPPER[saga]
2020/07/02(木) 22:24:38.08 ID:0AxqYuWp0
一方でこのアパートのとある部屋で机に向かって黙々と執筆活動をしている青年がいた。
髪型はボサボサで後ろ髪を縛り服はまるで何日も洗濯してないかのような不衛生さを漂わせる青年。
彼の名は佐々木哲平。現在自分があらぬ容疑を掛けられているとは予想もせずある作業に追われていた。
「よし…それで…ここは…いいぞ。順調だ。」
そんな哲平が机の前でせっせとホワイトナイトの連載に向けて執筆を行っていた。
既に一夜ほど徹夜しているが漫画家として初めての連載だ。力が入ってしまうのも無理はない。
ちなみに哲平は原稿用紙の傍にあるモノを置いて作業に取り掛かっていた。
モノ書きであれば傍にネタとなる資料を置くのは必然。だがこれは単なる資料とはわけがちがう。
「これがあればもう何も恐くない。こいつは神さまが俺に与えてくれた奇跡なんだ。」
まるで希望の将来に夢見る少年のように目を輝かせる哲平。
そんな哲平が見つめるのは自身で奇跡の産物だと思う資料だ。
「俺はこの使命をなんとしても全うしてみせるぞ。」
そう自分に言い聞かせながら作業に取り組む哲平。
すると部屋の玄関からノックの音が聞こえてきた。こんな時に一体何の用だと面倒ながら扉を開けると…
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