40:名無しNIPPER[saga]
2020/07/02(木) 22:23:22.14 ID:0AxqYuWp0
「佐々木哲平さんについて変わったこと…?」
「ええ、なんでも構いません。少しでも気になることがあれば答えて頂けませんか。」
右京が訪ねたのはこのアパートの大家だ。
佐々木哲平の周囲で何か異変は起きていないかと尋ねた。
すると大家は考え込んだ末にあることを話した。
「そう言われても佐々木さんは一ヶ月前に部屋を空けてつい最近戻ってきたばかりだから何もわからないよ。」
「部屋を空けた?どういうことですか。」
「詳しい事情は知らないけど漫画がどうとかで一度実家に戻るとか言っていたよ。」
一ヶ月前といえばホワイトナイトの読み切り掲載が決まった頃だ。
つまり佐々木哲平は実家で読み切り用の漫画を描いていたということになる。
しかしここで疑問に思うのは何故わざわざ実家に戻ったのかだ。
漫画を描くだけならこの東京のアパートでも十分のはず。
それなのにどうして…?
「ところで佐々木さんの部屋だけど大丈夫なのかい?」
「それはどういう意味でしょうか。」
「あの人が実家に戻る数日前に大きな落雷があったんだよ。
各部屋の住人に何か異常はないか確認を取ったけどあの人だけまだなんですよ。」
どうやら佐々木哲平はその確認を後回しにして部屋を空けてしまったようだ。
これはいいことを聞いたと右京は再び佐々木哲平の部屋を訪ねた。
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