17:名無しNIPPER[saga]
2020/07/01(水) 00:50:26.04 ID:A7tKNGJh0
「恐らくその原因こそ伊月さんが先程男性を襲っていたことと関係しているのでしょう。ひょっとしてあなたが襲っていた男性は佐々木哲平ではありませんか。」
そう問われて伊月は再びコクッと頷いた。なんということだろうか。
それから伊月はあることを語りだした。それはこれまでの自身の生い立ちについてだ。
「…私…高知の学校に通ってました。今は不登校です。理由はイジメに遭ったから…」
「それからは部屋に籠って漫画ばかり描くようになりました。それがホワイトナイトです。」
「漫画を描いている時だけはつらいことを忘れられて…」
「それで私を虐めていた人たちも私の漫画で楽しませようと思ったんです。」
「けどこの前おかしなことに気づきました。」
「私のホワイトナイトが少年ジャンプに載っていたんです。」
伊月は自分がホワイトナイトを描く経緯を話した。
引きこもりだった自分が同じ思いで苦しんでいる人たちを笑顔にしたくてこうして漫画を描いたと…
確かにその志は立派なものだ。しかし…
ある日、いつものように少年ジャンプを読んだら自分の漫画が雑誌に掲載されていた。
それまで伊月は誰にもホワイトナイトの作品を読ませたことなどないのにどうして?
この事態に居ても立ってもいられずこうして東京に出向いたという。
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