80:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 20:06:44.73 ID:W5lmC8VA0
魔法使いからの提案で、私と千夜ちゃんはユニットを組む事になった。
でも、本当はたぶん、千夜ちゃんの進言もあったんじゃないかって気はしている。
もちろん、私の方こそ大喜び。
おかげで毎日が、とっても楽しい。けれど――。
もうっ。
新しく買ったラジオの使い方が分からずに首を捻っている千夜ちゃんを見るに見かねて、彼女の後ろから手を伸ばし、ボタンを押した。
「お、お嬢さまっ!? そんなはしたない格好を……!」
「いいじゃない。千夜ちゃん全然つけてくれないんだもん」
今日の放送は聞き逃したくないの。
と言っても、大体の内容はもう予想はついてるんだけどね。
あの子なら、きっとこういう事を言うって。
『あーあー、もうフレちゃん〜、それまた前回の質問だってば』
ちょっとだけ関西のイントネーションが入った女の子の、呆れた声が聞こえる。
塩見周子ちゃん。機知を得たゆるいツッコミを入れてくれる、良き相方役だ。
最近ようやく知った。
そして――。
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