黒埼ちとせ「進化論」
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59:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 19:07:59.88 ID:W5lmC8VA0
 1809年、ラマルクは「獲得形質の遺伝説」を唱えた。

 今日、キリンの首が長いのは、首の短いキリンが高い場所の葉っぱを食べようとして、首を伸ばす努力をしたからだと。
 そして、その子孫達にもそれが受け継がれていった。

 つまり、「親キリンの努力や経験値がDNAに書き込まれる」という説。


 これに対し50年後、ダーウィンは新たに「自然選択説」を唱えた。

 彼によれば、たまたま突然変異で生まれた首の長いキリンだけが生き残り、首の短いキリンは競争の果てに自然淘汰されていった。

 つまり、「親キリンの努力や経験値がDNAに書き込まれることはない」という説。
 現代では、ダーウィンの説が進化論の定説になっている。



「あなたの手は……伸ばし続ければいつか、月に届くのかな」

 物言わぬ裸婦像に語りかけ、一人で小さく笑っていると、やがて遊歩道の方からこちらへ近づいてくる人影があった。



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