27:名無しNIPPER[saga]
2020/06/26(金) 17:41:51.35 ID:W5lmC8VA0
あぁ――そうか。
私は合点した。
時計を見てみると、時間にしてせいぜい5分程度。
藍子ちゃんの膝に頭を預けてまどろむ間際、私は確かに「幸せ」と言っていた気がする。
でも――。
「ふふっ……」
「な、何ですか」
「ううん。ごめんね、藍子ちゃん」
「えっ?」
「そういう意味で言ったんじゃあ、ないの」
私はゆっくりと身体を起こし、藍子ちゃんに向き直った。
目の前の彼女は、不思議そうに首を傾げ、私の次の言葉を待っている。
「初めて会った時も、藍子ちゃんは言っていたよね。
幸せ、って言葉」
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