モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/21(日) 21:13:58.59 ID:CfbKDyMAO
「もういい! マスターなんか嫌いだ!!」
「……そうか」
「うっ……なんて顔してんだよ、マスター」

嫌いと告げると、あからさまに落ち込んだ獅子刧を見て、モードレッドはオロオロした。

「そんな顔すんなって、な?」
「俺はただ、お前の良いところを……」
「き、気持ちは嬉しいけどよ、そんな際どいところばっか褒められても嬉しくないっつーか、純粋に気持ち悪いっつーか……」
「そうか……キモいか」
「そ、そこまでは言ってねぇだろうが!?」

モードレッドはわかっていなかった。
歳を食ったおっさんの悲壮感というものが、まるでわかっちゃいない。すごく可哀想だ。

「すまん、セイバー。不快にさせちまって」
「いいから! もう謝らなくていいから!!」
「娘よ。父ちゃん、キモいってさ。ダメな父親ですまん。今すぐそっちに行くから……」
「待て待て! 早まんなよ! 遠い目すんな!」

亡き娘に想いを馳せる獅子刧をなんとか現世に繋ぎ留めて、モードレッドは仕切り直す。

「わかったよ! ちゃんとマスターの話を聞いてやるから、だから帰ってこい!!」
「もうキモいとか言わない?」
「言わないから! 騎士として誓うから!!」

完全に面倒臭いおっさんと化した獅子刧をあやしつつモードレッドは話の続きを促した。


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