モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」
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19:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/21(日) 21:43:43.11 ID:CfbKDyMAO
「泣くな、セイバー」
「オ、オレは、泣いてなんか……ううっ」

ポタリと手の甲に雫が落ちる。
モードレッドの美しい瞳の潤み。
頬に伝う、涙の線が痛ましくて。

獅子刧は彼女の手を握り不器用に叱咤する。

「王がそんな簡単に泣いてどうする」
「だ、だって……だって!」
「大丈夫だ。お前さんは良き王になる」

獅子刧は王を知らない。
それがどんな存在なのか、どうあるべきなのかは想像するしかない。だからこそわかる。

「糞をしない王にはひとの心はわからない」
「えっ?」
「だからしていいんだよ。思う存分糞しろ」

モードレッドは勘違いしていた。
獅子刧が言った、勝負ありの意味。
それは彼女の勝利を意味していたのだ。

「い、いいのか? オレはしてもいいのか?」
「ああ、当たり前だ」
「だが、アーサー王は……」
「糞をしない王など飾り物にも劣る」

それは明確な父への侮辱。
普段のモードレッドならば決して許さない。
けれど今だけは、その優しさが理解出来た。


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