モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/21(日) 21:41:40.88 ID:CfbKDyMAO
「言い訳はそれで終わりか?」
「なっ!?」
「ひとつ聞くが、セイバー。アーサー王は円卓で話し合っている最中に糞がしたくなって離席したことは一度でもあったのか?」
「そ、それは……」

言われて記憶を探るも、思い当たらない。

「……ない、と思う」
「一度もか?」
「あの王が催す姿なんて見たことがない」

そんな筈はないと思う。
いかに王とて、人間である。
しかもかの王は食事をこよなく愛した。
そんな王を真似てモードレッドも健啖家となり、父に負けじと食べて、糞を出した。
だから父も同じように糞をする筈なのに。

「まさかオレは……父上が糞をしている姿を見たことがない……? そ、そんな筈は……」
「流石はアーサー王だ。勝負あったな」
「ま、待ってくれ、マスター! オレはまだ戦える! だから見捨てないでくれ!?」

王の器ではない。
かつて、父にそう言われたことがある。
それはまさか、このことだったのか。
当たり前に糞をするのが間違いだったのか。

「オレは、もう糞をしないから……だから父上、どうかオレを見捨てないで……っ!!」

過去の父の失望と、現在のマスターの失望が重なり、モードレッドは獅子刧に縋った。


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