モードレッド「んじゃ、ちょっと席を外すぜ」獅子刧「うんこか?」
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20:名無しNIPPER[sage saga]
2020/06/21(日) 21:46:01.42 ID:CfbKDyMAO
「セイバー」

大きな親指で涙を拭い獅子刧が王道を示す。

「お前さんは人間の王を目指せ」
「人間の、王……?」
「ああ。時に怒り、時に笑い、時に泣き、そしてうんこをするような、そんな王となれ」

それは全て、アーサー王にはないもので。
たしかにそれならば越えられる気がした。
しかし、いざ決断を迫られると躊躇する。

「本当にそれで、いいのだろうか……?」
「何を躊躇う必要がある?」
「アーサー王が糞をしなかったのはそれが理想の王だったからだ。なのに、オレは……」
「だからこそ、ブリテンは滅んだんだろ」

違う。滅したのはモードレッドだ。だから。

「あの国はオレが滅した! だからオレには父上と同じように民草を導く義務が……!!」
「少なくとも俺はそれを望まない」

獅子刧は願う。王にどうか糞をしてくれと。

「でないと、居た堪れないからな」

懐から取り出した煙草に火を点けて、不味い紫煙と共に胸の内をを吐き出した。

「王が糞を我慢していれば、民衆が気軽に糞が出来なくなるだろう? だからこそ、ひとの上に立つ者はところ構わず糞をするべきだ」

かつて世界は汚物に塗れていた。汚かった。
中世ヨーロッパなど酷い有り様であったことは想像するまでもない史実である。

王や貴族がそこらで糞をするのを見て民衆は安心して糞をすることが出来た時代である。
獅子刧はそんなお尻に優しい治世を願った。


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