【ミリマスSS】かつて守るべきものだった者
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50: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:44:05.66 ID:BHjCA0Mo0

テレビから流れてくるアイドルの歌に耳を傾けていると、玄関が開く音がした。ドタドタドタと大人の男性の足音がして、ガチャっとリビングの扉が開く。

「ただいまー、メリークリスマス。」

そう言った男性はサンタクロースの格好をしていた。けれど、何故か顔にモヤがかかっていて、表情がよく見えない。

「おかえり!お父さん。」

「おかえり、あなた。」

姉さんと母さんが男性に言うように、俺も「おかえり」と言おうとした。けれど、どうしても声が出せない。あれ?どうして?

3人は俺の様子に気がつかず、いつものように談笑をしていた。それはとても幸せな風景。それを眺めていると突然、そこから切り離されるようにガクンと世界が揺れる感覚がした。


  


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