40: ◆uYNNmHkuwIgM[sage saga]
2020/06/12(金) 22:31:17.29 ID:BHjCA0Mo0
うぅ...それはなんともストレートなお願い...。たじろいだ俺の様子を見て、可奈さんは言葉を続けた。
「大変だったんだよ。久しぶりに志保ちゃんと地方ロケに行ってね、夜に飲みに行ったらもう志保ちゃん荒れに荒れてたんだから。」
はぁ...と何か遠いところをみてため息をひとつつく可奈さん。姉さん相当迷惑をかけたみたいだ...。
「志保ちゃん沢山飲んじゃって、顔真っ赤にしながら延々と相談してきたんだよ。最後の方グスグス泣いてたし。」
うーん...姉さんが荒れてる原因は俺なのだから、間接的に可奈さんに迷惑をかけて大変申し訳ないという気持ちとともに、信じられない気持ちもある。
姉さんはわりとお酒が好きみたいで、家でもよく飲んでいる。けれど、お酒に酔っていつもと違う姉さんになったことを見たことがない。家ではセーブしているのだろうか?
「あまりにその志保ちゃんが見てられなくてね、断れるわけなかったよ。それで、今日ここに来ました。」
私のターンはこれで終わりというように、可奈さんはもう一口パンケーキを頬張った。あーんと大きな口を開けて、嬉しそうに咀嚼をする。こういうところは、記憶の中の可奈さんそのままだ。
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