【リトバス】理樹「ストーカーに狙われるようになった」
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11:名無しNIPPER[saga]
2020/06/14(日) 04:40:04.89 ID:DqlrKPBh0
…………………

理樹(しばらくすると恭介から電話が来た)

ガチャ

恭介『もしもし?』

理樹「あ、恭介!」

恭介『もうそろそろ着きそうだ。まだ奴はそこに?』

理樹「うん…いるよ。ホームから出て西側の階段に。僕のいる店は分かる?」

恭介『ああ、謙吾が知ってる。合流したらすぐ移動するからな。会計はどっちかが済ませてくれ。トイレも行くなら今のうちだ』

理樹「分かった」


………………………………


クド「リキ、支払ってきました!」

理樹「ありがとう。これ僕のお代ね」

理樹(そうしていると電車が駅へ到着した)

理樹「あっ、多分あの電車だ」

クド「本当ですかっ!」

理樹(クドが嬉しそうに立ち上がって電車の方を見た)

クド「あっ!真人さん達がいました!」

理樹「えっ、よく分かるね!?……あっ、本当だ」

理樹(僕も視線を外して電車の方を見た。すると僕も案外すぐに見つけた。あの大柄な二人が窓に顔と手をべったりくっ付けるようにしてこちらを見ていたので結構簡単だった)

クド「おおーい!こっちです!」

理樹(クドが大きく手を振った。すると真人らもこっちを見つけたのかニカッと笑った。恭介だけは考え事をするようにストーカーのいる方面に目を向けていた)

理樹「ストーカー……あっ、そうだ」

理樹(安心していて監視することを忘れていた。慌てて目線を戻すと)


ストーカー「……………………ニカッ」


理樹「うわぁっ!!」

理樹(笑っていた。僕らの方を見て、あの最初にハンカチを渡した時とは違う、『上手くいった』といった具合の笑みを僕らに向けていた)

クド「リ、リキ……?」

理樹「まずいよクド、ここを離れなきゃ…」

クド「えっ?………ひっ!」

理樹(クドも彼を見て小さな悲鳴をあげた)

理樹「どうする……考えろ……」

理樹(向こうからここへはどれだけ走っても店の前で鉢合わせすることはない。だけど確実に僕らがその後どこへ向かうかは見られてしまうだろう。この街の中でクドを連れて撒ける程道に詳しい訳ではない……はっきりいってギャンブルだ)

クド「リ、リキ…ここから出ないんですか!?」

理樹(だからといってここでジッとしていても席がバレているから見つかる……ならば僕は……)


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