【リトバス】理樹「ストーカーに狙われるようになった」
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10:名無しNIPPER[saga]
2020/06/14(日) 04:12:46.55 ID:DqlrKPBh0
………………


理樹(恭介にあらざらい話した。あれだけおちゃらけていた恭介は話の最中で察したのか僕の話の腰を折る事はほとんどせず、話の中の不明瞭な点だけ聞き直すようになったからだ。これは恭介が真剣に話を聞いている時のサインだ)

恭介『…じゃあ今はその店の中で能美と一緒にいるんだな』

理樹「うん」

恭介『そのストーカーはまだそこにいるか?』

理樹「ストーカー……」

理樹(恭介から言われてハッとしたが冷静に考えればそうだ…僕らはよく対岸の火事として聞いていた『ストーカー』を相手にしているんだ)

理樹「え、ええっと…うん、まだ同じ場所にいるよ」

恭介『いいか理樹、決してそこから動くなよ。そして必ずストーカーを視界に入れておくんだ。トイレに行く時は能美に監視を代わってもらえ。俺らが行くまで待っててくれ」

理樹「えっ、恭介達が来るの!?」

恭介『そんなの当たり前だろ。もう向かってる』

理樹(まさかあの会話の中でもう二人に呼びかけて準備も済ませていたのか!いつの間に)

恭介『また追って連絡する』

理樹(そう言うと恭介は電話を切った)

クド「も、もしかして恭介さん達が来てくれるんですかっ」

理樹「ああ、そうみたいだね…」

理樹(この朗報にクドの緊張もいくらか解けたようだった。あのストーカー(これからはそう呼んでしまおう)は女性の格好をしていたとは言え僕らより年上だし身長も高かったからいざという時の本能的な恐怖があったが、真人や謙吾がいてくれたならたとえもし襲い掛かられたとしてもなんとかなるという安心感があった)

理樹(だがそれはすべてその3人と無事に合流出来たらの話だ)

理樹「いいかいクド、今は僕があの人を見張るけどもし僕がトイレだったりで席を離れる時はクドが代わりにあの人を見ておいてほしい」

クド「わ、わふ……とても怖いですが頑張ります!」

理樹(クドは先ほどから意識してあのストーカーから目を離していた。僕も出来るだけ目を逸らしたかったから恭介に言われるまでチラッと確認するくらいだった。クドを怖がらせないためにも例え行きたくなったとしてもトイレはなるべく我慢するつもりだ)

理樹「それにしても恭介達がここに来るまでどれくらいかかるかな…」

クド「そうですねぇ…ここから一駅分とは言え駅までが長いですから30分はかかるかもしれないです……」

理樹(僕はため息を吐きながらストーカーを見た。ここから向こうはかなり見えにくいとはいえ、今にもあの辺りを見回すストーカーの目がこちらを向いたらとぞっとする。今だから分かるが体格もあの服装には似つかわない…彼はいったい何故あんな格好をしているのか……)

理樹「やめよう…」

理樹(考えていても暗くなるだけだ)

理樹「ねえクド、何か最近の楽しかったこと話してくれない?」

理樹(クドは一瞬戸惑ったが、僕の意図に気付いてくれたようで出来るだけ明るい声色で話を始めてくれた。徐々に慣れてきたのかしばらくすると本当に楽しそうに語ってくれてクドの顔が見れないのが残念だった)


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