サイト「愛してるよ、ルイズ」ルイズ「わ、私も、あんたのことを……」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/30(土) 22:30:16.32 ID:A9YfU/XoO
「へえ? ふうん? もしかして……」
「よ、用件はなに?」

色恋沙汰には聡いキュルケは今の一幕で全てを察したらしくニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべで揶揄う気満々であり、それを察したタバサが珍しく慌てながら用件を尋ねると。

「ルイズが使い魔を探してて、サイトの行き先を知らないか聞きたかったんだけど、まさかあなたが部屋に連れこんでいたとはねぇ」
「文字の読み書きを教えていただけ」
「あっそ。まあ、そういうことにしとくわ」

全然信じていない様子のキュルケではあるが、友人のタバサにこれ以上の嫌がらせをするつもりはないらしく、代わりにサイトの耳を引っ張り強引に部屋の外へと連れ出した。

「痛てて! なんだよ!?」
「いいこと? 軽い気持ちであの子に手を出したら私が許さないから。わかった?」
「わ、わかったから! 肝に銘じるから!」
「ならよろしい。ああ、勘違いしないでね。真剣にお付き合いするつもりなら大歓迎だから。とはいえその前に、ご主人様の部屋に行ってちゃんと縁を切ることを忘れずにね?」

友達想いのキュルケに釘を刺されて、微熱によって焼かれて痛む耳をさすりつつ、ルイズが待つ部屋に渋々とサイトは向かった。


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