8: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:19:14.61 ID:GoWeZr8Q0
冬優子「えへへっ、どれも楽しくって、と〜っても迷っちゃいます♪」
冬優子「そうだ、プロデューサーさん。ふゆからも質問して、大丈夫ですか?」
P「構いません。どうぞ」
冬優子「プロデューサーさんは……」
冬優子「ふゆは、どんなアイドルになれると思いますか?」
きっと、私だったら言ってもらいたいことを言うことにした。
立場は違えど、どこか私達は似ているのだから。
P「冬優子が望むアイドルになりましょう」
冬優子「ふゆが望む……でも、それは……」
思ったような反応は来ず、彼女は顔をそらす。
P「どうかされましたか?」
冬優子「もし、ですよ?もし……」
冬優子「もしふゆのなりたい姿がみんなの求めているものじゃなかったら……」
冬優子「ふゆは、どうすればいいんですか?」
P「……申し訳ありません、意図がつかめません」
冬優子「……いえ!すみません、なんでもないです」
冬優子「……えへへ。なりたいアイドル、いっぱい考えてみますねっ!」
これは夢の話なのですから、本音を言って欲しいのですが……そんな風に、はにかまれたら追及もできません。
あの人の微笑みにも、よくごまかされました。最期まで、本音を言ってくれない。どんなことでも、私には宝物になるはずだったのに。
……あの人と冬優子は違いますね。
冬優子の答えを待つことにしましょう。
『W.I.N.G.』にも、夢の終わりにも、まだ早いのですから。
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