35: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:38:02.50 ID:GoWeZr8Q0
千夜「……」
冬優子「寝るのが好きなんでしょ?あんた、夢の中でも会社のデスクで昼寝してた」
千夜「机で?そんな真似はしませんよ、はしたない」
冬優子「だから、夢の話。時々寝ながら泣いてたわ。あんたは後悔してた」
千夜「……」
冬優子「怖くて、畏まった態度で本心を隠してた。でも、あんたの内面はそんなに穏やかじゃないわ。ごうごうと燃えてるのに、消せもしないで燻ってた。自分はそうなのに、ふゆにはそうなって欲しくないって言ってたわ」
千夜「……」
冬優子「でも、安心しちゃった。燻ったままじゃ、あんたもふゆもいられないの」
千夜「ええ……そう思います」
冬優子「ぜったいに、後悔するんじゃないわよ。この仕事のことも、お嬢さまのことも」
千夜「わかっています」
冬優子「ふゆのパフォーマンス、届いた?」
千夜「はい」
冬優子「あんたもわかったでしょ、ふゆの力!」
千夜「存分に。先にステージに立ってもらい……私も、頑張れました」
冬優子「ふゆは止まらないわ。あんた、追ってくるつもりはある?」
千夜「追い越しますよ、必ず」
冬優子「はっ……いい度胸じゃない!ほら、これあげるから受け取りなさい」
千夜「連絡先カードですか」
冬優子「あんた、年下でしょ。仕事とか辛いことがあったら相談に乗るから。いいわね?」
千夜「お気遣いは感謝しますが……」
冬優子「そういうのいいから。もっと厄介なの相手してるし、実は面倒見がいいのは知ってるでしょ」
千夜「……はい。ありがとう、冬優子」
冬優子「ふふっ♪これからもよろしくね、千夜ちゃん♪」
千夜「気持ち悪い」
冬優子「あんたも口には気をつけるの。じゃあね!」
千夜「……さようなら」
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