黛冬優子「ふゆのプロデューサー」
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34: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/25(月) 20:37:25.38 ID:GoWeZr8Q0
27 夢の後先

千夜「はい……負けてしまいました……楽しそう、ですか……そうかもしれません」

コンコン……

CuP「千夜ちゃん、今大丈夫?」

千夜「どうぞ」

CuP「黛さんが挨拶に、って。僕はちょっと外すからよろしくね、慇懃無礼だけどいい子だから」

冬優子「はいっ。346プロのプロデューサーさん、案内ありがとうございます♡」

千夜「来客です……はい、また夜に」

冬優子「……」

千夜「お待たせしました、黛さん。先ほどはご無礼を」

冬優子「別にいいから。電話していたのが、黒埼ちとせっていう人?」

千夜「そうですが……あなたには関係ないことです。素晴らしいパフォーマンスでした。これからも期待しています」

冬優子「お堅い挨拶を聞きに来たわけじゃない」

千夜「……」

冬優子「今朝、変な夢を見たわ。あんたが、私のプロデューサーになる夢。あんたも見たんでしょ?」

千夜「……ええ。見ました。不思議なこともあるものですね」

冬優子「そっちの、ふゆはどうだったの?」

千夜「猫かぶりでウジウジとしていました。本当の自分を表現できずに燻っていました。アイドルから逃げようとして、でも戻ってきた」

冬優子「……どこまで知ってるわけ?」

千夜「『W.I.N.G.』出場まで。結果は、本番前に聞きました」

冬優子「私が見たあんたは、27歳だったわ。今よりも少し太ってた。でも、やつれて見えた。肌が白いから余計に」

千夜「……」

冬優子「お嬢さまも亡くなって、ただ生きてるだけだった」

千夜「今もそうです」

冬優子「下手な嘘つくんじゃないわよ。ステージ見たわ、違うのはわかってる」



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