7: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:40:35.88 ID:wq3E2ozi0
送られてきていた二枚の写真を保存して、ぼうっと眺める。
すると、私はあることに気が付いた。
もしかしなくても、カトレアをプロデューサーに預かってもらってしまっている。
慌てて電話をプロデューサーへとかけようにも、時間が時間だ。
迷惑になりかねない。
しばらく逡巡したのちに、メッセージのみ残そうとぽちぽちとまずはカトレアを預かってもらってしまったことを謝り、次いでお礼を打ち込む。
その瞬間、私のメッセージの隣に『既読』の表示がついた。
まだ起きていたのか、と呆れが半分。
もう半分は嬉しかった。
何て返ってくるだろうか。
画面をじっと見つめて待っていると、なんだか焦れてくる。
起きていることがわかったのだから、電話をしてみてもいいだろうか。
少し迷ったあとで、意を決し電話を発信する。
しかし、電話は繋がることなく、相手が通話中である表示が出た。
これは、もしかして。
間髪入れずにもう一度発信すると、今度は正常にコール音が鳴り、すぐに彼が取った。
『同じタイミングで電話したっぽいね』
照れたような声で彼が開口一番、言う。
それを聞いて私も「みたいね」と笑った。
13Res/12.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20