8: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:41:15.19 ID:wq3E2ozi0
『お疲れ様。……にしても、押したなぁ』
「今は放クラ唯一の午後十時以降も働けるアイドルだもの。これくらいどうってことないわよ」
『頼もしい限りだよ』
「そんなことより、ごめんなさい。カトレアが迷惑かけてない?」
9: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:41:41.30 ID:wq3E2ozi0
『夏葉』
しかし、期待に反して彼の声のトーンは一段落ちて、短く私の名前を呼ぶ。
10: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:42:12.15 ID:wq3E2ozi0
――ここぞで開け!
11: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:43:07.89 ID:wq3E2ozi0
プロデューサーに「少し待って」と言い、鞄を漁る。
そして私は、例の文庫本ほどのサイズの外国語の辞書を取り出した。
カバーを外しポストイットが挟まれているページを、ぱかりと開く。
12: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:43:34.39 ID:wq3E2ozi0
『俺ほど、友達想いの人間もそうはいない』
13: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2020/05/21(木) 19:44:01.75 ID:wq3E2ozi0
おわり
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