【ミリマス】あなたの温度、幸せの温度
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14: ◆ncieeeEKk6[sage saga]
2020/05/19(火) 17:52:34.95 ID:U1swVBcn0
 「……プロデューサーさん」

 麗花は笑顔のままカップを机においた。コーヒーからは、まだ少しだけ湯気が立っている。

 「こうやって2人でお話するの、久しぶりですよね?」

 言われて、確かにそうだと思い出す。麗花と2人になったのは、それどころか顔を合わせたのはあのやけに暑かった日が最後だ。5月に入ってからは会っていない。ここのところ仕事が立て込んでいて、あまり劇場に顔を出せていないせいだ。そしてこの忙しさはまだ続く。明日からまた出張だ。

 「ああ、そうだな。出張に行く前に麗花と話せてよかったよ」

 「はい、私もよかったです!」

 さて、これを飲み干したら出張の準備をしよう。名残惜しいが、仕事は仕事だ。

 そういえば、あれほどコーヒーを飲みたがっていた麗花は途中からずっとカップを置いたままだった。やはり、コーヒーが苦すぎたんだろう。





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