74: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:35:50.84 ID:RS4SDFXO0
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1月26日(火)
早朝
清路警察署・科捜研
のあ「久美子、おはよう」
久美子「おはよっ、真奈美さんは?」
のあ「朝食をSt.Vに調達してもらってるわ」
久美子「私達の分もある?」
のあ「あるわよ。紅茶もコーヒーも」
久美子「やった。コーヒーを待ってよ」
のあ「久美子、どこに行っていたの?」
久美子「化粧直し。志希ちゃんが誕生日に化粧水をくれたんだけど、効くわ」
のあ「志希が……大丈夫なの?」
久美子「私も調べたから平気。むしろ平凡すぎるのに相性バッチリで志希ちゃんの凄さがわかったわ」
のあ「そう。久美子、動きは」
久美子「古澤頼子の目撃情報が午前3時過ぎから何件か。地図に出すわね」
のあ「明らかに集中してるところがある」
久美子「本当の目撃情報みたいよ、1人確認できた。警察に通報してくれればいいのに」
のあ「警察に通報しなかった理由は」
久美子「同じ時にスーツ姿の女性も見た、って。遠目だけど」
のあ「留美の方を応援したわけね。留美の目撃情報は」
久美子「その人くらい。スナックの店員だって」
のあ「車両追跡システムは復旧した?」
久美子「ええ。留美さんの愛車はコインパーキングに止めてあった。音葉ちゃんが閉じ込められた直後くらい」
のあ「見つかる前に乗り換えた。留美のことだから、真っ当な方法で車両を手に入れているはず」
久美子「放置する車をコインパーキングに止めるくらいだものね。そういうわけで、調べてあるわ」
のあ「あら、気が利くわね」
久美子「私も留美さんとは浅い付き合いじゃないし。レンタカー、カーシェア、つい最近購入された車を目撃情報時刻付近で探してみた」
のあ「深夜だから、そこまで交通量はないわね」
久美子「レンタカーのオフィスに問い合わせ、留美さんが昨晩借りたレンタカーが見つかったわ。これよ」
のあ「平凡な一般車ね」
久美子「それで、結論だけど」
のあ「見失ったのね。見つかったなら、私が叩き起きされているはず」
久美子「ええ。近くにいた警察官に行ってもらったけど、車だけ見つかったわ」
のあ「清路市内にはいるでしょう、おそらく」
久美子「オフィス街だから、どこかの建物に隠れたのかしら」
のあ「相手が相手だもの、簡単にはいかない」
久美子「同感。でも、何故ここに車を置いたのかしら」
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