63: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:24:22.17 ID:RS4SDFXO0
志乃「そうよ……あの子が一人前になるまでは、あなたが必要だったの」
のあ「別に責めてはいないわ。結果的には、良いこと」
志乃「成果をあげることもあるけれど……それだけじゃないわ。あなた達には友人が必要だったわ……あなたには、仕事も」
のあ「……」
志乃「本当は……ちゃんと高校を卒業して警察官になって欲しかったの」
のあ「何回か言ってたわね。忠言を聞かなかったことは謝るわ」
志乃「いいのよ……今は元気そうだもの。真奈美さん、ありがとう」
真奈美「私?私は何もしていないさ、のあが決めたことだよ。私がここにいるのも」
志乃「両親を失ったあなたを……助ける方法は他にもあったわ。でも、私は刑事だったから……この方法にしたわ」
のあ「……」
志乃「もう一度謝るわ……友人を、失わせてしまったの」
のあ「友人?そうか、友人ね……」
真奈美「何か閃いたか?」
のあ「私のビルにも爆弾が仕掛けられていたわ」
志乃「初耳なのだけれど……平気かしら」
のあ「問題ないわ。雪乃の寛容さに感謝しないと。何故、私を狙ったのか」
志乃「古澤頼子は……探偵さんと因縁があるわ」
のあ「それなら『化粧師』に主導させないはずよ。残念だけれど、私にそこまで興味はなさそうよ。この状況で登場人物としてはキャスティングされているけれど」
志乃「……三船美優さんはあの子の友人だったわ。あなたも友人よ」
のあ「そういうこと。古澤頼子は、留美を今の状況に陥れるためならどんな手でも使うわ」
志乃「話はわかったわ……友人や親族の無事を確認しましょう」
のあ「キャスティングされているから、殺しはしない程度。爆弾が雑な理由もわかったわ」
志乃「適任は……ヘレンがいるわね。他県の警察にも依頼を」
のあ「ヘレンならやってくれるわ」
真奈美「つまり……警部補はやるしかなかったのか。のあを含めて、誰かが犠牲になる前に」
107Res/156.07 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20