62: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:23:26.37 ID:RS4SDFXO0
のあ「……何かしら」
志乃「謝るわ……あの子を止められなかった」
のあ「志乃のせいじゃないわ。三船美優は大学1年からの友人よ……あなたよりも、古澤頼子は早かった」
真奈美「私が思うに、偶然状況が揃っただけだ」
のあ「私も、そう思うわ」
志乃「私達は警察官よ……そうあるべきなの」
のあ「……」
志乃「私に任命責任もあるわ……新田巡査も含めて」
のあ「新田巡査は志乃が連れて来たのかしら」
志乃「採用したのは私よ……刑事一課希望の女性警察官の受け入れ希望が来たから、決めたわ。留美の元に配属させたのも、私」
のあ「留美の元につけないのは難しいでしょうね」
真奈美「わざわざ別の人物につけるほうが変だ。優秀な女性警察官がいるのに」
志乃「責任は取るわ……ことが終わったら、課長からは降りるの」
のあ「降りたがっていたじゃないの、志乃は」
志乃「もう一度やり直すわ……礼子が許してくれそうだから」
真奈美「……」
志乃「のあさん……気になっていることがあるかしら」
のあ「ええ。志乃と留美のやり方について」
志乃「私達の秘訣は……もう、わかっているでしょう」
のあ「選択と効率化」
志乃「そういうこと……探偵さんの推察は」
のあ「志乃と留美は過去の事件を暇があれば読み込んでいる。そして、順番をつけている」
志乃「そうね……あっているわ」
のあ「どのような証拠、時間、労力が必要か目星をつけ、過去の事件を解決していく。緊急性の高い事件の合間で」
志乃「そうよ……救いを求める犯罪被害者の声を聞かずに、優先度を決めているの。心ではなく理性で」
真奈美「……」
のあ「何も解決できないよりは、いいわ。それと、一番大切な仕事は初動」
志乃「ええ……」
のあ「今なら久美子とかもいるけれど、私と留美が会った頃の志乃はお世辞にも動かせる人間が少なかった」
志乃「ご明察……気づいていると思ってたわ」
のあ「留美は才覚があるとはいえ、まだ未熟だった」
真奈美「そうか、のあを使ったのか」
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