53: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:15:24.59 ID:RS4SDFXO0
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清路警察署・ロビー
まゆ「楓さん……お疲れ様です」
のあ「頼みたいことがあるのだけれど」
楓「なんでしょう?」
のあ「まゆと泉を送ってちょうだい」
楓「かしこまりました。中華と和食、ご馳走様です」
のあ「和食もあるのね。あなた、意外と大胆で遠慮がないのね」
楓「のあさんをご存じで、大きな厨房があるところを選んだんですよ。費用は、のあさんのお気持ちで」
のあ「安く仕入れるつもりはないわ。良い判断よ、楓」
楓「ありがとうございます」
のあ「もう1つ、お願いしていいかしら」
楓「どうぞ」
のあ「まゆと一緒に事務所にいてちょうだい。まゆ、客室は使えるわよね?」
まゆ「もちろん、いつもピカピカにしてありますよぉ」
のあ「好きに使っていいわ。留美にも馴染みが深い場所よ、まゆと一緒に守ってくれないかしら」
楓「……わかりました」
のあ「ちょっと間があったわね。何か、懸念していることでもあるのかしら」
楓「残りたい気持ちもありますが、帰ります。ひとつ、気になっていることがあって」
のあ「聞くわ」
楓「やっぱり、留美さんがこんなことをするとは思えません」
のあ「それは、同感だけれど」
楓「何か……大きな理由があるような気がして」
のあ「……」
楓「強くて曲がることのない留美さんが……折れてしまうような理由」
まゆ「……」
のあ「楓、私も思っていたわ。何か、見逃しているような」
泉「のあさん、準備できた」
のあ「楓、頼むわ。あなたの疑問も解決するわ、必ず」
楓「わかりました。まゆちゃん、泉ちゃん、行きましょうか」
のあ「……さて、真奈美でも探そうかしら」
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