39: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2020/05/18(月) 21:02:52.88 ID:RS4SDFXO0
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清路警察署・刑事一課和久井班室
楓「遺体が発見された場所は、どちらでしょうか」
久美子「輸入商社の倉庫。その一室」
真奈美「主な取引品は……画材か、古澤頼子らしいな」
のあ「管理システムとネットワーク環境がある」
久美子「そう。インターネット販売も順調みたい」
のあ「簡単にアクセス元がわかるわね」
楓「まるで、見つけられたいような」
真奈美「見つかることも想定済み、か」
のあ「遺体と現場の状況は」
久美子「死亡推定時刻は、古澤頼子が街頭ビジョンに映っていた頃よ」
楓「死因は、頭部を貫通した銃弾」
真奈美「新田巡査が署から持ち出したものだ」
のあ「自殺……ではないわね」
久美子「最初はそう思ったけれど、違うわ。別人に撃たれた後に、拳銃を持たされた」
のあ「PCとビデオカメラは破壊。データは復元できそうかしら」
久美子「やってるけど、難しいかも。相手が相手だし」
真奈美「室内は、何か液体が撒かれたのか?」
のあ「目に悪いわ。ペンキかしら」
久美子「その通り。倉庫にあった画材で痕跡が塗りつぶされてる」
まゆ「痕跡を消したのは……」
真奈美「古澤頼子か?」
のあ「写真を見る限りは違うわね。新田巡査の遺体にもペンキが付着している」
楓「留美さんが……消したのですか」
のあ「新田巡査が殺害された場所は」
久美子「発見場所と同じ。でも、最終的な死因が拳銃なだけなの。どういう状態だったかは、保障しかねるわ。例えば、既に昏睡状態であったとか」
まゆ「新田巡査は……留美さんに協力していた、のですか……?」
のあ「可能性はあるけれど」
真奈美「拳銃を無断で持ち出した人間が協力するだろうか。和久井警部補を警戒していたからこそだろう」
のあ「久美子、現場で見つかっていないものは」
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