アルコ&ピース酒井「Black Savanna」
1- 20
27: ◆z.6vDABEMI[saga]
2020/05/05(火) 20:15:43.84 ID:z3oD1mZbo
「そう、私達は流れ星。或いは、渡り鳥。新たな故郷を探し、彷徨う移民」

「お前……」

「そしてこれからは、ここが新たな故郷となる。地球、そして、偶然で見つけた街、東京」


───その顔を、やっと思い出した。

ああ、そうだ。あのチラシの、尋ね人。居なくなったから探して欲しいと配られていたチラシに載ってた女の子。だから見覚えがあったのか。
合った事は無いけど、知ってる相手。
それがオレを見ている。憤怒の表情で、オレを今にも殺さんと言わんばかりに睨みつけている。
こいつらは、移民?オレがあの日見たUFOは、こいつらだったんかな。それとも、別なやつだったんかな。なんか変に冷静になってきた。
カマしたところで時間稼ぎにもなんねえだろうなとか、局のスタッフさんとかは大丈夫なんかなとか、そんなことが脳裏を駆け巡る。
なんとか顔を前に戻して、女の子と向き合う。背後はもう、気にしても仕方がない。逃げれねえし、オレの足じゃ多分追いつかれて食われるのが関の山だ。

どうする。
戦えない。
逃げることも出来ない。
どうしようもない。
息すらも出来なくなりそうだ。
終わりだ。
オレのロードムービーはここで、終わりだ。
ゲームセット。試合終了。

そう、ザ・エンドってね。

「貴方も、気付かなければよかったのに───」


……直後、きゅう!と言う軽い声がした。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
31Res/54.96 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice