アルコ&ピース酒井「Black Savanna」
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24: ◆z.6vDABEMI[saga]
2020/05/05(火) 20:12:43.11 ID:z3oD1mZbo
「それとも───」

そしてこんなタイミングで、思い出す。
ああ、あの時の、二年前の、悪ふざけが過ぎたイカレトークを思い出す。
足はえー子供を作り出す計画、そしてその大元の計画。
名前だけは聞いてたけど、結局なにするもんなのかはハッキリしてなかった。それがもし、例えばそう言う訳分からん奴らの計画なんだったとしたら、本当にそうなってしまったんだとしたら。考える、考えてしまう。そうなる為の条件は揃ってた。
……今みたいな場面じゃなけりゃ、考えることはなかったってのに。

あくまで子供を作り出すってのは通過点でしかなくて、その実態は「人になる」ことだったりしたら。
白いネズミのように、何かの方法で人間のデータを得て、自分達が人になり、誰か見知った姿になり、例えばそいつと入れ替わって、日常に溶け込んでいくことが目的なんだとしたら。
その世界に暮らしている白を黒に塗りつぶすような、野生を枯らしてサバンナに変えてしまうような、そんな計画なんだとしたら。


───UMAがUFO乗って地球に実はもう来てて、そんで地球侵略かなんか企んでる、そんなスケールバカでけぇ話なんだとしたら。


嘘から出た誠、瓢箪から駒、鳶が産んだ鷹。
名をつけるならあれしかない。

「偉大なるブラックサバンナ計画」

「かもしんない」

「結局なんなんだよそれ」

「分かんないけどね、分かんないけど」

とかなんとか言って誰よりも真剣な顔をした平子さんが言う。

「でももしそれがほんとなら、俺ら消されんな。物理的に」

ラジオスターの終わりなんて、そんなもんなのかもしれないと幻想を覚えながら、オレはなんと言ったら良いか分かんない感覚で全身が麻痺していた。
なんだろうか、この感じは?余りにもバカバカしい話だけど、完全に嘘だと言い切るだけの証拠もなくて、だけど明らかにヤバげな情報ばっかり出てくるから否定したくてもどうしても出来なくて。


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