周子「だから、あたしが逢いに往く」
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52:名無しNIPPER
2020/05/05(火) 20:44:15.15 ID:XnGtX3Tv0

「術を壊すことなしに砕いて混ぜたんか、或いは鉄粉一つ一つに術掛けてから鋼に鍛えたんか……どちらにしてもえらい器用なことするなぁ、こんなん初めて見たわ」

「でしょー?ざいりょーかがくは専門じゃないけど志希ちゃん今日のためにこっそり頑張ったのでしたー!」

「で、あたし以外誰も褒めてくれへんかったんか?」

「……褒めてくれてたんだ」

「……まぁ、な」

 志希は振り返ると器械台に置いてあった装束を周子に放って寄こした。
 元々は周子が目覚めなかった時を考慮して解剖するために脱がせていたのだが、今となってはそんな気はない。

「なんやいきなり服よこして、まさかこれからご機嫌なお出かけにでも連れてってくれるんか?」

「うん、そのまさかだよ」

「……は?」

「だってさ、つまんないじゃんこの国」

 宮中の人間にあるまじき、そして志希としては至極当然の言葉が飛び出す。
 前々から考えてはいた。ひたすらこの機会を待っていた。



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