俺は愚かな男だった
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4:名無しNIPPER
2020/05/02(土) 19:48:50.58 ID:U/0i3R4vO
林田さんは小説家志望だった。

文芸部の活動中に書いた作品は、文芸誌を作るのではなく新人賞などに投稿していた。西口さんが読み専だったし俺も素人だったから、作りたくても作れなかったというのが正しいのかもしれないが。

文芸部に一緒にいたのは半年くらいの期間だったが、掌編短編含めて数えきれない数の作品を彼女は書いていた。

うちの学校は部活動は盛んでも強豪と言えるような部は特になく、プロ志望といえるのは林田さんくらいだったと思う。

キーボードを叩きながらディスプレイに向き合うそんな彼女の姿は美しかった。見とれてしまうほどだった。

彼女が元々美しいから、ではなく、何かに真剣な姿を綺麗だと思うのは初めてだった。

キーボードを叩く姿の彼女に憧れて、俺も彼女の真似事を始めてしまったのかもしれない。


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