俺は愚かな男だった
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3:名無しNIPPER
2020/05/02(土) 19:39:15.23 ID:U/0i3R4vO
林田さんは綺麗な人だった。

立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、という言葉を最初に聞いた時に、真っ先に彼女のことを思い浮かべてしまうほどには。

腰の辺りまで伸ばしたサラサラロングの黒髪、ぱっちりおめめに華奢な体つき。儚げな雰囲気も合わせて持てば、そりゃモテる。

部活が終わる合図は、大体男が林田さんを迎えに来ることだった。

しかも何がすごいって、その男は大抵は二週間。長くても一ヶ月は持たずに変わってしまう。

魔性の女、林田さん。

西口さんと並んで帰りながら、林田さんと今の男がいつまで続くかをよく賭けていたものだ。

おかげで、俺の財布はいつも寂しくなっていた。


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