1:名無しNIPPER
2020/05/02(土) 16:12:08.45 ID:U/0i3R4vO
林田さんは文芸部の部長だった。
うちの高校では何かしらの部活に入ることが義務付けられている。楽そうだからというりゆうで選んだ文芸部に、彼女はいた。
文芸部には林田さんの他に二年の西口さんという先輩もいた。先輩は他にも何人かいたのだけど、籍を入れているだけで部室になっている空き教室に来ることは稀だった。
林田さんは小説を書いたり読んだり。西口さんは読み専で、俺はというと林田さんの真似事でキーボードを叩いたり、西口さんお勧めの難解な小説を読んで頭痛をおこしたりしていた。
「今年は尾関くんだけみたいだね、歓迎するよ」
そう言って微笑んだ彼女の笑顔を、俺は今も覚えている。
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2:名無しNIPPER[sage]
2020/05/02(土) 16:35:14.88 ID:diw/UuwB0
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3:名無しNIPPER
2020/05/02(土) 19:39:15.23 ID:U/0i3R4vO
林田さんは綺麗な人だった。
立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花、という言葉を最初に聞いた時に、真っ先に彼女のことを思い浮かべてしまうほどには。
腰の辺りまで伸ばしたサラサラロングの黒髪、ぱっちりおめめに華奢な体つき。儚げな雰囲気も合わせて持てば、そりゃモテる。
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