6: ◆SbXzuGhlwpak[sage]
2020/05/01(金) 06:52:15.31 ID:yo4ZRVm4O
ケースA星輝子
輝子「最近……親友の様子がおかしいんだ」
まゆ「おかしい? どんな感じなんですか?」
輝子「ここ一、二ヵ月ぐらいボーッとしてたり……かと思ったら急に顔がニヤってしたり……ため息ついたりするのが急に多くなって」
まゆ「……なるほど」
輝子「わ、わかるのか?」
まゆ「恋、ですね」
輝子「………………え?」
まゆ「輝子Pさんが経理の薄家夢里(うすげむり)さんに業務に関係なく話しかけているのを、何度か見かけました。思い返してみると、いつもそわそわした様子でしたね」
輝子「そ、そうか。プロデューサーは――恋を、しているのか」
まゆ「輝子ちゃん? 大丈夫ですか?」
輝子「えっ!? わ、私は大丈夫に決まっているじゃないか、フヒ。心配なのはプロデューサーの方で……でもプロデューサーはいい奴だから、きっとうまくいくな。うん」
まゆ「……」
輝子「あ、ありがとうまゆさん。おかげでプロデューサーの様子がおかしい理由がわかって……あ、安心できた」
まゆ「本当に、悩みはこれで終わりですか?」
輝子「……」
まゆ「まゆの胸の中で納めておきますから、さあ」
輝子「……プロデューサーは彼女ができても、私に優しくしてくれるかな?」
まゆ「……彼女ができたからって、輝子ちゃんをないがしろにする人ではありません。けど――」
輝子「うん。ないがしろにはしなくても、彼女の方を優先するのは当たり前で……私を相手してくれるのは、プロデューサーが優しいからってのもあるけど、それが仕事だから……」
輝子「プロデューサーが恋をしてるって聞いて……私を置いて遠く離れたところに行く感じがして……なんだか胸が、ぼっちだった時みたいに絞めつけられたんだ」
まゆ「大丈夫ですよ輝子ちゃん。輝子ちゃんから輝子Pさんは離れたりしません。それにまゆや皆もいます」
輝子「フヒ。ありがとう、まゆさん。……けど、そうだとしても……それでも……プロデューサーに彼女ができるのが……幸せになってほしいって思うのに……嫌なんだ」
まゆ「輝子ちゃん……」
輝子「私……こんなにイヤな奴だったんだ。お世話になったプロデューサーの幸せを願えないなんて……キノコよりもジメジメしてる」
まゆ「……輝子ちゃん!」ガシッ
輝子「まゆさん?」
まゆ「いいですか輝子ちゃん。まゆの今から言うことをよく聞いてください。それで輝子ちゃんも、輝子Pさんも幸せになれます」
輝子「……あるのか? プロデューサーだけじゃなくて……こんな私まで……幸せになれる方法が?」
まゆ「はい。だからそんなに思いつめないでください」
輝子「う……フハハハハ、それは実にハッピイじゃねえか!? 聞かせてくれよまゆさん! そのオマエに良し、俺に良しなクールなアイデアをよおオォ!」
まゆ「輝子ちゃんが輝子Pさんの彼女になるんです」
星輝子
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