24:名無しNIPPER
2020/04/29(水) 22:24:19.20 ID:GKexH31W0
『でも、今のあんたならもう一回出来るんじゃない? プロデューサー。なんだか上手くいく気がする』
「そうか? そう言ってもらえるとありがたいな。ちょっと考えとくことにするよ。デカいイベントも終わって、どうせもう事務員のヘルプは要らないだろうしな」
『そうやって真に受けてまた私みたいに不幸な女を生み出すのよね、あんたみたいな奴って』
「いいだろ、別に。っていうか俺のことなんかよりお前のことだろう。何か次の仕事のアテでもあるのか?」
『えっと、それは……』
『すいませーん、そろそろ施錠したいので出てもらってもいいですか?』
『あっすいません! すぐ出ます! ほら、会場に迷惑かかるから帰るよ! って、もうこんな時間! 早く事務所に戻らないと! ごめん、私時間無いから先に帰るね!』
「あ、ちょっと! 送っていくから待っ……」
行ってしまった。直感に従っても間に合わないこともある……と。最近書き始めたこのメモ帳も結構埋まってきている。プロデューサーになった時に備えて新しいのを買っておこうか。
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