25:名無しNIPPER
2020/04/29(水) 22:24:56.45 ID:GKexH31W0
今日はレッスンの見学だ。と言っても、アイドルのレッスンじゃない。
あのオーディションの後、事務員ヘルプの必要が無くなって、専ら雑用係になっていた僕の頭の中には、彼女の「もう一度プロデューサーをやってみる」という、アドバイスだかリップサービスだか何だか分からないものが常に漂っていた。
またアイドルプロデューサーをやってみたいという気持ちは無いということは無かったけど、よく考えたら歌が分からないアイドルプロデューサーなんて馬鹿げている。なんで今まで不思議に思わなかったのだろう。
そんなことを考えていたら人事に呼び出されて、モデル部門への異動が決まった。他にも数人、結果の出てないプロデューサーが異動になったそうだ。
この期に及んで「お祈り」されるなんて思ってなかったからちょっと笑ってしまった。まあクビになってないだけマシだろう。
それで、モデルという全く違うジャンルでならもしかしたら、という希望を持ってダメ元でプロデューサーを志願したら意外にも希望が通ってしまった。
何でも、モデル部門の部長は、俺を入社させてくれた親戚とは同期に当たるそうで、苗字が一緒だったことから僕の事情に気付いて気を遣ってくれたらしい。まさに災い転じてなんとやら、だ。
何はともあれ、めでたくモデル部門に来て1週間経った今日、僕の担当候補数人がこの先でレッスンしていて、そこから僕が1人を選んでデビューさせるとのこと。まだ何も知らされてないけど、どんな子達なんだろう。
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