貴音「ざ・りすと・おぶ・四条」
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5:名無しNIPPER[saga]
2020/04/26(日) 21:18:26.34 ID:e0wnwU/00
「響、あなたは先程からのこのやり取りを見ていましたよね」

「春香が可哀想だった」

「違います。可哀想なのは食べられず泣き寝入るしかないわたくしです。そして最後の一袋、全て食べてしまったのですか」

「美味しかったぞ」

「わたくしにも分けてあげよう、とは思わなかったのですか」

「何ならもう一袋食べたい」

「響、あなたも『りすと』入りです!!」

既に通算10を超える『りすと』入りとなる自分にとって、それは勿論765内最多な訳なのだけれど、もはや大した事でもないのだが、鼻息荒く書き込む貴音を見て笑ってしまう事だけは避けねばと思い脇腹を密かにつねるのであるが、そんな中しれっとあずささんが貴音の隣に来て、可哀想な貴音ちゃんだとか春香ちゃんと響ちゃんは反省よなどと、いつもの如く『りすと』云々の時は決まってあずさは貴音の隣でしれっと太鼓持ちをするのである。

「でもあずささんだって食べて」

「響ちゃん、めっ」

言い切る前に口を押さえられ、もごもごと呻いてしまう訳だが、貴音はどうやら今のに気付かなかった様で、自分の目論みは失敗に終わってしまった。
その後も貴音とあずささんは茶番染みた慰め合いをしたかと思えば、余程クッキーが心惜しいのだろう、近くのコンビニへ行ってきますと残して二人で出掛けてしまった。


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