79:名無しNIPPER[saga]
2020/04/29(水) 20:47:44.70 ID:SPkljqcV0
「推しを見つけろって事でしょ」
「全然違う」
「冗談だって」
控室へと踵を返し、加蓮はおどけてみせました。
「卯月、すっごいちっちゃかった」
「ああ」
「でも、アイドルだったね」
「……そこまで感じ取れたなら、もう言う事は無いさ」
小さなライブハウスならともかく、
今夜のような規模の会場ともなれば、必然アイドルとの距離は遠くなります。
事実、ステージ上の卯月を見て、加蓮はその小ささにひどく驚きました。
広大なホールと、その空間を満たす一万の観客達と、ゴテゴテと組み上げられた舞台装置。
彼女とそれらを見比べてしまうと、
圧し潰されてしまいそうなくらいに小さく見えてしまったのです。
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