32:名無しNIPPER[saga]
2020/04/27(月) 00:33:08.43 ID:Hmn4qVbR0
「……なんで知ってんの」
「速水さんから聞いたんです」
「ハヤミ?」
「あぁ、ウチのアイドルです」
「知らない」
「映画館で顔を合わせたと聞きましたが」
そこまで聞いてようやく合点がいきました。
認識にはだいぶ齟齬があるようですが、
加蓮の脳裏にも恐らくは同じ顔が浮かび上がってきています。
「背格好と、スカートの柄と、
そのネイルくらいしか手がかりもありませんでしたから。今朝までほとんど諦めかけていまして」
「……それだけで見つかる訳、無いでしょ」
「でも、見つけましたよ」
何故か少し得意気な男へ多大な訝しみを籠めた視線を送りつつも、
実のところ、加蓮の内心は驚きに満ちていました。
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